長野県北部、「北信五岳」のひとつである飯縄山に、まだ雪の残る3月に登ってきました。
気軽に登れる山でありながら、山頂では360度の大展望が広がる人気の山です。
今年は雪が少ない年とはいえ、さすが長野県北部の山。
登山道にはしっかりと雪が残っており、アイゼンを使った雪山登山を楽しむことができました。
この記事では、実際に登って感じた
・2026年3月|飯縄山の様子
・3月でも雪山登山を楽しめるポイント
・実際の登山ルート
を紹介します。
これから飯縄山に登る予定の方の参考になれば嬉しいです⛰️
飯縄山の登山ルートと登山データ
今回は、飯縄山の南登山道コースを歩きました!
ルートはこちらです。

このコースは、飯縄山にいくつかある登山コースの中でも、登山者が多い定番コースです。
雪の残る3月でも、夏道とほぼ同じルートを歩くことができました。
今回の登山データ
山名:飯縄山
標高:1,917.2m
エリア:長野県上水内郡信濃町・飯綱町
登山日:2026年3月6日(金)
天候:晴れ、風あり
コース:一ノ鳥居登山口 → 飯縄神社 → 飯縄山山頂 → 飯縄神社 → 一ノ鳥居登山口
登山時間:約3時間36分(休憩時間除く)
冬装備:アイゼン(12本爪)、ゲイター
この時期はアイゼンなどの冬装備が必要になることもあります。
残雪期の装備については、初心者向けに別記事で詳しくまとめています。
残雪期登山の装備と注意点|初心者が失敗しない春の登山対策(3月〜)
飯縄山の駐車場・トイレ事情
私が登ったのは、2026年3月6日(金)。
午前7時ごろ、トイレのある飯縄山登山者駐車場に到着しました。
平日ということもあり、停まっていた車は5台ほど。
とても人気の山なので、休日の朝はたくさんの車が停まりますが、冬の平日は比較的空いています。
トイレを済ませ、一ノ鳥居登山口駐車場まで車で移動します。

駐車できる台数は5台ほど。
こちらの駐車場は登山口のすぐ目の前にあるため、休日にはすぐに満車になってしまいます。
ですが、この日は平日だったこともあり、他に1台しか停まっておらず、余裕をもって駐車できました。
車の中で朝ごはんを食べ、準備を始めます。
まとめ
【駐車場】
・飯縄山登山者駐車場(約100台)
・一ノ鳥居登山口駐車場(約5台)
【トイレ】
・飯縄山登山者駐車場内にあり
・登山道:飯縄山山頂近くに携帯トイレブースあり(冬季閉鎖)
登山開始|一ノ鳥居登山口から飯縄山へ
準備を済ませ、いざ登山開始!
駐車場付近は雪が少し残る程度で、地面の出ている場所も多かったため、持ってきていたアイゼンはまだ履かずに歩き始めることにしました。
一ノ鳥居駐車場のすぐ横に石の鳥居と狛犬があります。
ここが本日のスタート地点です。

鳥居をくぐり、登山道へ。
雪が少し残っているものの、滑るような感覚はなく、安心して歩くことができました。
一歩一歩、雪を踏み固める音を楽しみながら進んでいきます。
しばらく進むと、ここに二つ目の鳥居があるはず・・・なのですが・・・!?

なんと!
端に解体されて、置かれていました🥲
👉数日前に倒壊してしまったようで、安全のために解体されたようです。
飯縄山には何度も登っていますが、南登山道コースを歩くのは久しぶり。
まさか鳥居が一つ倒壊してるとは思わず、少し悲しくなりました。
新しく設置されるのを楽しみに待ちたいですね。
さて、少しだけ鳥居の悲しさを引きずりながらも、歩みを進めます。
ここで南登山道コース名物の「十三仏縁起」の一つ目が現れます。

南登山道コースには13体の仏様が置かれており、ひとつずつお参りすることで、悩みが解消され、願いが叶うと言われているそうです。
この13体の仏様をお参りしながら、目印にしながら登れるのも、このコースの魅力のひとつです。
仏様を数えながら、さらに進んで行きます。
しばらくは、なだらかで歩きやすい登山道が続きます。

しっかりとロープが張られており、道迷いする心配はなさそうです。
歩いてみて、ここまではほぼ夏道と同じルートを歩いているのではないかと感じました。
予報よりも天気が良く、山頂の景色に期待がもてそうです。
木の間から見える青空が、この日の登山をさらにワクワクさせてくれます。
11番目の仏様付近で、本来ならば積雪期には冬道を進む場所がありました。

しかし、写真左側のピンクリボンがある冬道は、木が折れていたり、雪が溶けて笹が出ていたりして、踏み抜きも多く危険な状態でした。
そのため、安全を考慮して、写真右側の夏道を進む判断をしました。
夏道はロープが張られており、閉鎖されていました。
しかし、何人もが同じ判断をしたようで、夏道にはたくさんの足跡があり、踏み固められていました。
👉たまたま近くにいらっしゃった方が、1週間前にも飯縄山に登っており、その方によると「1週間前は冬道でも安全に登れた」とのことでした。
ここ数日、晴れの日が続いていたため、融雪が進んだようです。
足元をしっかりと確認しながら、夏道を進みます。
この日は登山道も分かるほど融雪が進んでおり、安全に歩くことができました。
実際に行かれる際には、最新の情報を確認してから登ることをおすすめします。
また、本来閉鎖されている夏道を進むかどうかは、状況をしっかりと確認したうえで判断してください。
夏道を順調に進んでいくと、鎖場が出てきました。

岩の上には雪が積もっており、滑りやすくなっています。
さらに少し高度感も感じるため、慎重に進みます。
このあたりは積雪や凍結している箇所もあるため、その時の登山道の状況や自分のレベルに合わせて、アイゼンなどの冬装備を装着しておくと安心だと感じました。
6合目を過ぎたあたりから、登山道の傾斜が徐々に急になってきます。
息が上がり過ぎないよう、ペースを保ちながら登っていきます。

7合目を過ぎ、さらに登っていくと、先が開けてきそうな雰囲気になりました。
どうやら森林限界も近そうです。
この先に良い景色が待っていると思うと、足取りも軽く感じられます。
無雪期には、このあたりから岩が多い場所になるため、踏み抜きなど注意しながら進みます。
そして、視界が開け、振り向くと・・・

そこには北アルプスと北信五岳の景色が広がっていました!
最高な眺めです。
思わず立ち止まり、写真を撮りたくなってしまいます。
しかし、この日は風もあり、体が冷えてきたため、風よけとしてカッパを羽織りました。
森林限界を越えると風を遮るものがなく、一気に寒さを感じます。
森林限界を超えたこのあたりは、冬道になっていました。
急な斜面を歩くため、足元に注意しながら登ると良いでしょう。
素晴らしい景色を横目に、さらに登っていきます。
すると、雪に埋もれた飯縄山の鳥居と社が現れました。

今年は例年より雪が少ないとはいえ、鳥居をくぐれないほど雪に埋もれていました。
このあたりですれ違った登山者の方から、「山頂は強風でしたよ」と教えていただきました。
すでに風も強くなってきており、寒さも感じ始めていたので、少し不安はありますが、山頂を目指して進みます。
斜面を登りきると、飯縄神社に到着しました。

雪に埋もれたお地蔵様と北アルプスの景色がとても美しいです。
飯縄神社の奥社は、この写真には写っていませんが、雪で埋もれてしまい、お参りは難しそうでした。
ここまでくれば、山頂まであと一息です。
飯縄山山頂の様子
飯縄神社から山頂までは、とても気持ちの良い稜線歩きを楽しめます。

山頂まで続く一本道は、左右どちらを見ても美しい眺め。
ずっと歩いていたくなるような、そんな魅力があります。
また、雪の上には動物の足跡もたくさんありました。
どんな動物か予想しながら歩くのも、雪山登山の楽しさのひとつです。
そして、ついに山頂に到着!

やっぱり美しい…
360度に広がる景色に、思わず息を呑んでしまいます。
私は飯縄山山頂の景色がとても好きで、特に雪化粧した北アルプスを見られる時季が大好きです。
広々とした山頂には他に人がおらず、まさかの貸切状態。
大満足のひとときでした。
山頂に立ち、今年は本当に雪が少ないことを改めて実感しました。
例年であれば、飯縄山の山頂標識は半分以上雪に埋まっていることが多いのですが、この日はしっかりと見えていました。
ここまで露出しているのを見ると、温暖化の影響も感じてしまいます。

山頂からは妙高方面の山々も間近に見ることができました。
本来ならば、山頂でゆっくりとおやつを食べる予定でしたが、あまりの強風に体が一気に冷えてしまい…
急いで写真を撮り、撤退することにしました。
3月の飯縄山山頂は、風が強い日にはとても寒く感じます。
防寒対策は必須だと感じました。
後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にします。
飯縄山山頂から下山
下山も、登りと同じルートを使います。
目の前に広がる美しい景色につい見とれてしまいそうになりますが、足元をしっかり確認しながら歩きます。

飯縄神社まで戻ったところで、アイゼンを着用しました。
登りでは滑る感覚がなかったため使用していませんでしたが、急な斜面を下る箇所があるため、ここで装着することにしました。
結果的に、この判断は正解でした!
9合目より下は、気温が上がり、雪が緩んできていて、とても滑りやすい状態でした。
アイゼンを付けたことで、足が少し重たく感じます。
それでも、美しい景色を眺めながらの下山は最高に気持ちが良いものです。
6合目まで下ってきました。

ここは「天狗の硯岩」という場所で、少し開けたポイントになっています。
風も弱く、スペースも広いため、ここでおやつタイムにすることにしました。
おやつでエネルギーをチャージし、下山を再開します!
エネルギーを補給したことで、足取りも軽く、順調に下っていきます。

あっという間に登山口へ到着し、この日の登山は終了です!
比較的短時間で登ることができるにも関わらず、飯縄山山頂の360度の景色はいつ見ても絶景でした。
3月でもしっかりと積雪があり、アイゼンを使用した雪山登山が楽しめたことで、満足度の高い山行となりました。
お疲れさまでした!
飯縄山|3月の雪山登山まとめ
3月の飯縄山は、雪山登山を楽しめる魅力的な山でした。
今年は例年より雪が少ないものの、場所によってはしっかりと積雪があり、アイゼンを使った雪山登山を楽しむことができました。
一方で、気温や天候によって雪の状態が大きく変わるため、装備やルートの判断がとても重要だと感じました。
残雪期登山を安全に楽しむためには、事前準備がとても大切です。
装備について不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
残雪期登山の装備と注意点|初心者が失敗しない春の登山対策(3月〜)
3月の南登山道コースはルートも分かりやすく、冬道であっても目印となるピンクリボンや仏様を確認しながら歩くことができました。
また、登山者も多くトレースも残っているため、道迷いのリスクは比較的低いと感じました。
3月の南登山道コースのポイント
- 登山道は夏道とほぼ同じルートを歩ける
- 十三仏縁起の仏様や飯縄神社があり山岳信仰の雰囲気を楽しめる
- 登山口から積雪あり
- 標高が上がるにつれて積雪量は増える
- 風がある日は、森林限界を超えると一気に寒くなる
- 山頂は360度の絶景が楽しめる
- 時間帯によって雪が緩み、滑りやすくなる
注意点
- アイゼンなどの冬装備は必須
- 融雪により、踏み抜きや滑りやすい箇所がある
- 冬道と夏道の状況が日によって変わるため、事前確認や現地での状況判断が重要
- 登山道にトイレなし(携帯トイレブースは冬季閉鎖)
- 山頂は強風になることもあり、防寒対策は必須
日に日に状況は変化します。
これから登られる方は、最新の情報を確認し、安全第一で登山を楽しんでください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
みなさま、家に帰るまでが登山です。
楽しみながらも、どうかお気をつけて行ってらっしゃい⛰️✨


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