【4月】残雪期におすすめの山3選|初心者からステップアップまで

残雪期におすすめの山3選アイキャッチ 残雪期

春の訪れを感じる4月。
平地では暖かくなってきますが、山にはまだ雪が残っていることも多く、冬のような環境が残っている場所もあります。

「残雪期初心者でも大丈夫な山はあるの?」
「残雪期の登山を始めたけれど、次はどこに行こう?」

そんな方に向けて、この記事では4月でも登りやすい山を3つ厳選して紹介します⛰️

いずれもチェーンスパイクがあれば比較的歩きやすく、残雪期の登山を楽しむことができます。

ただし、山によって難易度はさまざま。
それぞれの特徴や注意点もあわせて紹介するので、自分に合った山選びの参考にしてみてください。

結論からお伝えすると、チェーンスパイクは必須です!

「もう麓は暖かいし、山も雪はないでしょ?チェンスパいらないんじゃない?」

そんなふうに思う方もいるかもしれませんが、4月の登山では登山道に雪や凍結が残っていることがよくあります。
特に朝や日陰では凍結していることも多く、滑りやすくなるため、転倒防止や歩きやすさの面でもチェーンスパイクは欠かせません。

「迷ったら持っていく」が、残雪期登山ではいちばん安心です。

ただし、特に4月上旬は積雪量や雪の状態によって、軽アイゼンが必要になる場合もあります。
事前に最新の登山情報を確認しておきましょう。

赤城山から見た景色

私が残雪期に大切にしている言葉があります。

残雪期の登山では、事前の情報だけで現地の状況を完全に把握することはできません。
その日の気温や直前の天候によっても、状況は大きく変わります。

実際に私も、「凍っていないだろう」と思ってチェーンスパイクを持たずに行ったところ、想像以上に凍結していて、滑らないように慎重に歩くことで、余計に疲れてしまったことがあります。
さらに、滑って転んでしまったこともあり、そのたびに「持ってくればよかった…」と後悔しました。

だからこそ、たとえ使わなかったとしても、チェーンスパイクをザックに入れておくだけで安心感が大きく変わります。

特に残雪期登山にまだ慣れていない方ほど、事前に必要かどうかを判断するのは難しいものです。

少しザックは重くなりますが、安全に登山を楽しむためにも、ぜひ「お守り」としてチェーンスパイクを持っていくことをおすすめします。

  • 名前黒斑山くろふやま
  • 標高:2,404m
  • エリア:長野県小諸市、群馬県嬬恋村
  • ルート:黒斑山登山口よりピストン
  • コースタイム:往復 約3時間
  • 高低差:約488m
  • 距離:約5km
トーミの頭から見た浅間山

※写真は2024年2月に登ったときの様子です。

雪化粧した浅間山(通称:ガトーショコラ)を間近に望める、絶景が魅力の山です。
登山道は比較的歩きやすく、高低差も大きくないことから、雪山登山や残雪期登山の入門として人気があります。

季節を問わず登山者も多く、登山道も分かりやすいため、道迷いの心配は少ないでしょう。

絶景ポイントであるトーミの頭から望む浅間山は迫力満点で、大きな達成感を味わえます。
一方で、山頂は樹林帯の中にあるため、風をしのぎながら休憩できるのも安心できるポイントです。

私自身も雪山登山を始めて間もない頃に登りましたが、比較的歩きやすかった印象があります。

残雪期登山に初めて挑戦したい方にも、天候などの条件が良ければ選びやすい山です。

  • 浅間山の大迫力の景色を楽しめる
  • 登山者が多く、安心感がある
  • 高低差が比較的小さく、体力に不安があっても挑戦しやすい
  • 達成感を感じやすいコース

私は2月に登っていますが、標高が比較的高いことや、冷え込みやすい地域であることから、4月でも雪が残る場所や凍結があることが多いと考えられます。

また、槍ヶ鞘からトーミの頭までの間には、一部斜面を横切る箇所があります。
季節を問わず注意が必要なポイントですが、特に残雪期は積雪や凍結によって滑りやすくなるため、より慎重に通過しましょう。

積雪や凍結が確認できた場合は、早めにチェーンスパイクなどの滑り止めを装着するのがおすすめです。

4月残雪期登山におすすめする、黒斑山で見た雲海

※写真は2024年2月に登ったときの様子です。雲海がとても綺麗でした。

黒斑山は、はじめての一座としても選びやすい山ですが、天候や雪の状態によって難易度が変わる点には注意が必要です。
標高が比較的高いため、悪天候時には冷え込みや風が強くなることもあります。

天気予報や事前の登山情報を確認し、無理のない計画で登るようにしましょう。

  • 名前飯縄山いいづなやま
  • 標高:1,917m
  • エリア:長野県長野市、上水内郡信濃町・飯綱町
  • ルート:南登山道コース(一ノ鳥居登山口から)
  • コースタイム:往復 約4時間
  • 高低差:約772m
  • 距離:約5.8km
4月残雪期登山におすすめする、飯縄山山頂

※写真は2023年4月23日に登ったときの山頂の様子です。

北信五岳の一つである飯縄山は、山頂からの360度の景色が魅力の山です。
雪の残る北アルプスや、ほかの北信五岳を間近に望むことができます。

長野市からアクセスしやすく、広い駐車場も整備されているため、季節を問わず登山者が比較的多いのも特徴です。
登山道も分かりやすく、道迷いの心配は少ないでしょう。

また、13体の仏様にお参りしながら歩けるなど、山岳信仰の雰囲気を感じられるのも南登山道コースの魅力です。

残雪期でも比較的歩きやすく、登りごたえもあるため、少し慣れてきた方のステップアップにもぴったりの山です。

4月は登山道の一部に雪が残ることが多く、場所によってはしっかりと雪道になります。
特に6合目以上の登山道には、5月ごろまで雪が残っていることがあります。

また、登山口から8合目あたりまでは樹林帯のため、朝晩の冷え込みが強ければ、登山道は凍結します。

一方で、森林限界を越える8合目以上は、天候によっては風が強く、体感温度が低くなることもあります。

チェーンスパイクなどの装備や、防寒着を用意しましょう。

  • 登山道が分かりやすく迷いにくい
  • 適度な登りごたえがある
  • 山頂からの景色が圧巻
  • 山頂が広く、ゆっくりできる

朝は凍結していることもあり、滑りやすい箇所があります。
特に樹林帯では岩が凍っていることもあるため、チェーンスパイクは早めに装着すると安心です。

また、8合目から9合目にかけては急な斜面が続きます。
足元をしっかり確認しながら、慎重に進みましょう。

4月残雪期登山におすすめする、飯縄山から見た北アルプス

※写真は2026年3月6日に登ったときの山頂の様子です。

3月に飯縄山へ登った際のレポをアップしています。
この時はまだ積雪があったため、アイゼンを使用しましたが、4月の登山でも参考になる部分もあるかと思います。
気になる方はぜひご覧ください。
【飯縄山】3月・登山レポ|絶景の雪山登山を楽しむ

  • 名前米山よねやま
  • 標高:992.5m
  • エリア:新潟県柏崎市・上越市
  • ルート:大平コース(大平駐車場から)
  • コースタイム:往復 約4〜5時間
  • 高低差:約925m
  • 距離:約5.5km
4月残雪期登山におすすめする、米山山頂から見た日本海

※写真は2025年4月27日に登ったときの山頂からの景色です。日本海がよく見えました。

米山は標高こそ高くありませんが、山頂からは360度の展望が望める人気の里山です。
特に、日本海を間近に望める景色は、低山とは思えないほどの満足感があります。

大平コースは複数あるルートの中でも登山者が多く、比較的分かりやすい人気ルートです。
登山道は歩きやすい一方で急登が続き、高低差も大きいため、しっかりとした登りごたえがあります。

また、雪の多い新潟県に位置する山ということもあり、4月でも積雪が残ることが多いのも特徴です。

残雪期でもしっかり歩きたい方や、夏山に向けた体力づくりにもぴったりの一座です。

2025年4月27日に登った際は、登山道の大半で雪は溶けていましたが、山頂手前には積雪が残っていました。

気温が上がる時期ということもあり融雪が進んでいて、足元が不安定で歩きにくい状態でした。
実際にかなり滑る感覚があり、特に下山時はチェーンスパイクが必須だと感じました。

  • 登山道が分かりやすい
  • しっかりとした登りごたえがある
  • 山頂から望む日本海の景色が素晴らしい
  • 山頂に避難小屋があり安心感がある

標高が低いため、凍結よりも融雪による雪の緩みや滑りやすさに注意が必要です。
場所によっては踏み抜きが起こることもあるため、足元をよく確認しながら歩きましょう。

米山の積雪の様子

※写真は2025年4月27日に登ったときの様子です。

また、高低差が大きいコースのため、低山だからと油断せず、自分の体力に合った無理のない計画を立てましょう。

なぜ米山を残雪期のおすすめに入れたのかというと…

米山は低山である分、無雪期はとても暑く、さらに日本海に近いため湿度も高くなります。

私が初めて登ったのは6月下旬でしたが、気温の高さと湿度の影響で、熱中症になりかけたことがありました。
それでも、山頂からの景色にはとても感動し、「また登りたい」と思える山のひとつになりました。

だからこそ、本格的な暑さがやってくる前の残雪期のタイミングで登るのがおすすめです。

さて、ここまで残雪期におすすめの山を3つ紹介してきましたが、最後にもう一座ご紹介したい山があります。

それが、西穂丸山です。

番外編として紹介する理由は、5月初旬頃でも積雪がしっかりと残っており、アイゼンが必要になることが多いためです。

ですが、それでもなお「おすすめしたい」と思えるほど、景色がとても美しい山なのです…!

  • 標高:2,452m
  • エリア:長野県松本市、岐阜県高山市
  • ルート:西穂高口駅からピストン(新穂高ロープウェイ使用)
  • コースタイム:往復 約3時間
  • 高低差:約413m
  • 距離:約4.4km
4月残雪期登山におすすめする、西穂丸山山頂

※写真は2024年5月3日に登ったときの様子です。

ロープウェイを利用するため、高低差が比較的小さく、短時間で登ることができます。
それでいて、山頂からは北アルプスの大パノラマを楽しめるのが大きな魅力です。

西穂高岳というと岩稜帯のイメージがありますが、西穂丸山までは比較的穏やかな登山道が続きます。
また、西穂山荘から山頂までは気持ちの良い稜線歩きが楽しめるのも特徴です。

登山道の途中にある西穂山荘は通年営業しており、登頂後にここで食べるラーメンは格別です。

  • ロープウェイを利用でき、体力に自信がなくても挑戦しやすい
  • 西穂山荘のラーメンが疲れた体に染みる
  • 山頂から雪化粧した北アルプスの大パノラマを楽しめる

ロープウェイ終着駅の西穂高口駅から西穂山荘までは樹林帯が続きます。
私が登ったゴールデンウィークの時期でもしっかりと積雪があり、アイゼンが必要でした。

一方で、融雪が進んでいる箇所も多く、踏み抜きや雪の下が空洞になっている場所もあるため、足元には十分に注意が必要です。

残雪期登山、西穂山荘へ向かう登山道

※写真は2024年5月3日に登ったときの様子です。

西穂山荘から西穂丸山までは比較的雪が溶けていることもありますが、天候によっては風が強く、体感温度が大きく下がることもあります。

また、西穂独標まで足を延ばすことも可能ですが、独標直下は岩稜帯となり、積雪や凍結がある場合は危険度が一気に高まります。(ヘルメット着用を推奨)
無理はせず、状況に応じて引き返す判断も大切です。
※西穂独標より先は、高度な雪山登山の技術が必要になります。

西穂丸山は北アルプスの絶景を間近で楽しめる魅力的な山ですが、残雪期はまだ冬の厳しさが残る場合もあります。
無理のない計画と十分な装備で、安全第一で楽しみましょう。

残雪期の登山は、この時期にしか見られない景色や体験に出会えるのが魅力です。
春の暖かさを感じながら、まだ雪の残る山を歩く時間は、どこか特別なものがあります。

一方で、山にはまだ雪が残っていることも多く、油断はできません。
一見登りやすそうに見えても、日陰や朝晩は凍結していることもあるため、注意が必要です。

「残雪期の登山は少し不安…」と感じる方もいるかもしれませんが、山選びや装備をしっかり整えれば、残雪期登山が初心者の方でも無理のない範囲で楽しむことができます。

4月残雪期登山におすすめする、西穂丸山からの景色

今回紹介した山はこちらです。

黒斑山|はじめての残雪期登山にも選びやすい
飯縄山|少し慣れてきた方のステップアップにおすすめ
米山|しっかり登りごたえを感じたい方向け

それぞれ難易度や特徴が異なるため、自分の体力や経験に合わせて無理のない山選びをすることが大切です。

また、番外編で紹介した西穂丸山のように、同じ時期でも山によっては本格的な雪山装備が必要になる場合もあります。

「4月だからもう大丈夫」と思わず、必ず最新の登山情報や天気予報を確認し、状況に応じた装備を準備しておきましょう。

特にチェーンスパイクは、残雪期登山では欠かせない装備のひとつです。
迷ったら「お守り」として持っていくことで、安心して登山を楽しむことができます。

残雪期の装備については、初心者向けに別記事で詳しくまとめています。
装備について不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
残雪期登山の装備と注意点|初心者が失敗しない春の登山対策(3月〜)

無理のない計画としっかりとした準備を心がけながら、ぜひ残雪期ならではの美しい景色を楽しんでみてください✨

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

みなさん、家に帰るまでが登山です。
楽しみながらも、どうかお気をつけて行ってらっしゃい⛰️✨

プロフィール
サオ

はじめまして!登山歴約9年のアラサー女子。
ゆるめの日帰り登山からテント泊まで幅広く、マイペースに挑戦中。

運動が苦手だった私が、日々試行錯誤しながら続けてきた山の楽しみ方や、道具選び、山行記録などを発信しています。

「これから山を始めたい」「もっと楽しみたい」という方の参考になったら嬉しいです。

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